課題
シーメンス社は、ベルリンとミュンヘンに本社を持つ、世界有数のテクノロジー企業です。その事業領域は広く、発電、変電、配電からスマートグリッドソリューションなどのエネルギー関連からデジタルインダストリーズ、ヘルスケア、モビリティ分野など多岐にわたります。
変化し続ける世界の市場に対応するために、シーメンス社は、中核ビジョンとして、インターネットベースのSDN環境への移行を決定しました。このITインフラに関するこの大規模なトランスフォーメーションには3つの重要要素があります。1つめは、データセンターからクラウドベースのWebアプリケーションに移行すること。2つめは、統合型のインターネット接続によってコストを削減すること。そして最後は、全体の帯域幅を広げ、「デジタルコアIT」に向けた将来的なニーズに対応することです。
世界中に子会社や部署を持つ企業として、信頼性が高く柔軟な通信ネットワークが必要です。これはビジネス成功の重要な鍵であり、また私たちの成長と共に進化するものだと考えています。私たちがオレンジビジネスを選んだ理由は、サイバー攻撃に対する最高レベルのセキュリティ標準を備えたシームレスでグローバルなSD-WANを提供してくれるナンバーワンのパートナーだったからです。また、サービスクオリティ、ローカルサポート、価格対性能比に優れているところも優位な点でした。
シーメンスITインフラポートフォリオ&ストラテジーのリーダーであるFrederik Janssenさんは次のように述べています。
目標
インターネットベースのSDN環境に移行し、世界に拠点を持つグローバル企業全体のコミュニケーション機能を高めること
ソリューション
- インターネットベースのSDNと世界94か国、1,500拠点に対応するuCPE
- あらゆるビジネスプロセス(発注、変更、パフォーマンス管理など)をシーメンス社と共同開発のServiceNowプラットフォームに統合する
- Web Protection Suite-クラウドベースのサンドボックス機能、クラウドファイアウォール、帯域幅のコントロール
- Cisco/Viptelaを使う基礎のSDN-UCPEインフラ
メリット
シーメンス社が、SDNテクノロジーを活用して世界で戦える競争力を高めることができること。
- 世界に展開するグローバル企業をサポートするために拡張された信頼性の高い安全なコミュニケーションおよびコラボレーション機能
- 事業に合わせてITのアジリティとスケーラビリティを高める
- 未来の技術に合ったプラットフォーム
結果
- 2020年末までにSDNサービスを公開することができた
- コストの大幅削減
- インターネットベースのコネクティビティ